ブリッジを覚えてみよう

ブリッジはキュー出しの安定に不可欠な要素で、非常に重要な土台でもあります。ブリッジの安定感によってショットの精度は大きく変わってしまいます。しっかりと練習して、安定したブリッジを体に覚えさせれば、ショットの安定に大きく貢献する技術を身に着けることができます。
ここでは、ブリッジの種類とその組み方、それぞれの特徴を紹介しています。

目次

ブリッジの種類

ブリッジには大きく分けて次の種類があります

  • オープンブリッジ
  • スタンダードブリッジ
  • レールブリッジ
  • フィンガーチップブリッジ
  • メカニカルブリッジ

それぞれの組み方と特徴を紹介していきます。

オープンブリッジ

Vブリッジ、Vオープンブリッジなどとも呼ばれるブリッジです。
プレイエリア内であればほとんどすべての場所で使え、体が伸びた状態でも組みやすいので、リーチも長めです。
形が簡単なので、初めてでも比較的組みやすいブリッジと言えます。

オープンブリッジの組み方

  1. キューラインに対して30°くらい傾けて手を広げて置きます
  1. 指を伸ばしたまま、手を全体的に曲げて山型にします
  1. 親指の第1関節を人差し指の第2関節に強く押し当てます
  1. 小指の付け根と掌底がラシャにべったりつくように意識します

オープンブリッジの特徴

オープンブリッジはキューのラインが妨害なく見えるので、キュー出しの確認がしやすいです。キューの滑りが悪くなりにくく、グローブなどを用いなくともスムーズにキューが出しやすいです。掌底をつけたままでも比較的ブリッジの高さが出しやすく、高い撞点を捉えるのにも向いています。
一方で、キューを乗せているだけなので、キューが上に逃げやすく、撞点が上方向にブレやすいという欠点があります。特に低い撞点を強く撞くときには、キューが上に逃げて撞点がボケやすいので、正確なストロークが必要になります。
自由度が高く、比較的簡単に組めますが、撞点の正確性を高めるためにはしっかりとしたストロークが要求されます。

スタンダードブリッジ

クローズドブリッジとも呼ばれるブリッジです。
人差し指でキューをおさえることができるので、精度の高いショットに向いています。
オープンブリッジに比べて形が難しく、キューの滑りの悪くなりがちなので、習得が少し難しいブリッジですが、安定感が非常に高く習得できれば強力な技術になるブリッジです。

スタンダードブリッジの組み方

  1. 親指と人差し指で輪を作り、OKサインをつくります
  1. 親指と人差し指の合わせ目を中指の第2関節に強く押し当てます
  1. そのまま薬指と小指をできるだけ広げ、手を置きます。
  1. 小指の付け根と掌底がラシャにべったりつくように意識します

スタンダードブリッジの特徴

スタンダードブリッジは人差し指でしっかりとキューをおさえることができるので、上にキューが逃げにくく、正確に撞点を捉えることに長けています。ストロークスピードを上げてショットするときにも撞点がボケにくく、手球の正確なコントロールに向いています。
一方で、人差し指がかかっているためキュー出しが自分で見にくいです。また、人差し指で絞る分、キューの滑りが悪くなりやすく、グローブなどの使用が必要になる場合も多いです。また、手が小さいと高い撞点を捉えようとしたときに掌底が浮いてしまい、ブリッジ全体が不安定になることがあります。
正確な撞点が捉えやすく非常に強力な技術になり得ますが、扱いが難しいのでしっかりとした練習が重要になります。

レールブリッジ

手球がレールに近く、プレイエリア内にブリッジが組みにくいときにレール上で組むブリッジです。
レール上でオープンブリッジやスタンダードブリッジを組むよりも、キューをブリッジで支える点を低くすることができます。

レールブリッジの組み方

  1. 手を広げてレールに置きます
  2. 人差し指の下を潜るようにして、親指で中指の横に触れるように添えます
  3. キューを親指と中指の横と人差し指で挟み込むようにしてキューを安定させます

レールブリッジの特徴

キューを支える点がレール上になるので、オープンブリッジやスタンダードブリッジをレール上で組むよりも、指を挟まず低くすることができます。
これにより、キューの床との傾き(”キューレベル”と言います)を水平に近づけることができます。キューレベルが平行に近い方が、撞点を誤りにくいですし、手球に与える回転も素直になります。つまり、ショットが正確に撞きやすくなります。
ただし、手球がクッションにあまりにも近いときやクッションにくっついてしまっているとき(”土手撞き”と言います)にはレールブリッジだとかえって撞きにくい場合があります。そういうときにはレール上でオープンブリッジやスタンダードブリッジを組んで対応します。この切り替えの距離感は、個人の体格や得手不得手、ショットの選択で変わってくるので、手球とクッションがどのくらいの距離感ならレールブリッジにしようとか、この撞点やショット感なら切り替えよう、といった自分に合った切り替えを身につけるとよいと思います。

フィンガーチップブリッジ

フィンガーチップブリッジは手球の近くに他の球があって邪魔なときや、ジャンプショットやカーブショットのときなど、高い位置からショットしたいときに用いるブリッジです。オープンブリッジに形が似ているので、オープンブリッジを習得しているとスムーズに習得できると思います。

フィンガーチップブリッジの組み方

  1. 親指を人差し指の根本に強く押し当てる
  1. 手全体を起こして中指や薬指などの指の腹のみで支える

フィンガーチップブリッジの特徴

フィンガーチップブリッジを用いるときには大きく分けて3つの状況が挙げられます。1つ目は手球の近くに邪魔な球があり、その球をよけてショットしなければならないとき。2つ目はジャンプショットやカーブショットなどの高い場所から撞き下ろす必要があるとき。3つ目は手球と的球が非常に近く、ショット後にキューを素早くどかせる必要があるときです。
これらの状況での必要な高さに応じて、支える指の選択が必要になります。多くの人の場合、薬指1本でぎりぎり支える場合が最も高く、人差し指まで4本すべてつけることができる高さだと低くなります。また、高くなればなるほど、支える指の数や接触面積が少なくなり、安定性が低くなります。
フィンガーチップブリッジはオープンブリッジに比べて、掌底などをラシャから離している分、安定性が大きく下がります。そのため、なんとか安定させられるように個人の手の形に応じて、指の着き方を変えたり、指を曲げてみたり、他の指にくっつけたりといろいろ工夫して安定性を高める練習が重要です。ブリッジフォームは自由度が高く、安定するのであればその形がすべて正解です。
上級者はフィンガーチップブリッジをいかに安定させるかを研究している場合が多く、それぞれの手の形に応じたさまざまなブリッジフォームで組んでいます。上手な人のプレイを見ることができるときには、フィンガーチップブリッジにも注目してみて、参考にしてみてください。

メカニカルブリッジ

手球が遠いなどの状況で、体勢的に自分の手でブリッジを組むことが困難な場合、メカニカルブリッジを使用します。

メカニカルブリッジの組み方

  1. メカニカルブリッジにキューをのせます
  2. 球に触れないように注意しながら、手球が撞ける場所まで移動させます
  3. 1→2が難しい配置のときには2→1とします
  4. メカニカルブリッジをしっかりおさえます
  5. キューは逆手で持ち、あご下に構えます

メカニカルブリッジの特徴

メカニカルブリッジを使用すると加減が難しくなります。
そのため、メカニカルブリッジを使わなくてもいい場所に手球をポジションするように工夫したり、メカニカルブリッジでも大幅に間違わないような力加減で次のダシが大丈夫な場所に手球をポジションしたりすることを意識することが重要です。
自分がどこまでならメカニカルブリッジを使わなくてもショットできるかを把握しておくことも大事になってくると思います。
なるべく苦手意識を持たないように、メカニカルブリッジを用いたショットの練習も日頃から忘れずにしておくようにしましょう。