ひねりの基本

ひねりはビリヤードの上達には不可欠の技術のひとつです。ひねりを習得することでダシのコースバリエーションは劇的に増加し、上限の撞点だけでは対応できないポジションプレーの多くに対応できるようになります。一方で、ひねりはいちから我流で習得するにはやや難しく、気を付けることや体に覚えさせることも多くあります。ここでは、ひねりを習得する前に、ひねりとはどのようなものであるかの基本を確認することを目標とします。

ひねりとは

まずひねりとは何ぞやというところから見ていきましょう。
今までは上下の撞点を用いて、押し引きの回転を手球に与えて、手球の挙動をコントロールしてきました。これに対して、ひねりは左右の撞点で、手球に横回転を与えることで手球の挙動をコントロールする技術になります。

横回転の影響で、手球の挙動は上下の撞点だけであった場合に比べて、より複雑なものになります。また、”右上”、”左下”などの上下の撞点と組み合わせることでダシの範囲が大幅に広がります。特にクッションを用いたダシの場合には、上下の撞点だけでは実現が困難な手球の挙動を与えることも可能です。
一方で、手球の中心からズレたところを撞く関係上、トビやカーブなどの影響により手球が直進せず、より複雑な予測をする必要があります。加えて、横回転によるスロウの変化などといった、的球にヒットした際の複雑性も増すため、上下の撞点だけのときと比べて、 ショットの難易度が高くなります。

ひねりのメリット

  • ダシのバリエーションが大幅に増える
  • 難易度を下げられる球ができる
  • バンクショットの挙動を変化させられる

ひねりのデメリット

  • トビやカーブで手球が直進せず難しくなりやすい
  • スロウへの影響を考慮に入れる必要がある
  • より安定したストローク、正確な撞点が求められる

ひねりの撞き方

ひねりの撞き方には大きくわけて2つの方法があります。

  • 軸ずらし / ピボット
  • 平行ずらし

ただし、両方を複合的に用いている人もいるようです。

それぞれの撞き方には長所と短所があります。

軸ずらしの方法ではトビが比較的でにくいとされています。また、ひねりの量を問わずブリッジの位置が固定しやすく、アドレスが安定しやすいとされています。一方で、キュー先が進行方向とずれるため、独特の感覚を養う必要があります。また、ひねりの量によって撞点が変わる都合上、それに伴ってグリップ位置が左右にふれるため、ストロークが安定しにくいとされています。

平行ずらしの方法では、ブリッジごと体を平行移動するため、ひねりの量を問わず同じストロークができるのでストロークが安定しやすいとされています。また、撞点に対して一定のキューの入り方をするため、再現性が確保しやすいとされています。一方で、トビが比較的でやすいとされています。また、ひねりの量によって、ブリッジの位置や形が変化するので、アドレスが比較的難しいとされています。

それぞれの方法を説明します。

軸ずらし / ピボット

軸ずらしの方法は中心撞きのときのブリッジを組んだ時のキューが手に乗っているポイントを中心にして、キュー先をひねりの撞点までずらして撞く方法です。

まず、撞点とそれに合ったイメージボールを定めます。

イメージボールに向かって中心撞きをするブリッジで構えます。

ブリッジはそのままで、グリップの位置を左右にふらしてキュー先を撞点に合わせます。

ショットします。

平行ずらし

平行ずらしの方法は中心撞きのブリッジを組んだ状態から、ブリッジと体ごと撞点まで平行にずらして撞く方法です。

まず、撞点とそれに合ったイメージボールを定めます。

イメージボールに向かって中心撞きをするブリッジで構えます。

キューの向き先はそのままで、ブリッジと体ごと撞点まで平行移動します。

ショットします。

慣れてきたら、構える時点で平行移動した先、つまり撞点の位置に直接構えます。