正しいフォームを覚える

安定した美しいフォームを身につけることはビリヤードにおいて最も重要な要素のひとつです。フォームひとつでシュート率は大きく変わってきます。人によって体格が異なるので、完全に共通した正しいフォームというものは厳密にはありませんが、気を付けるべき基本の要素はおおよそ同じであると思っています。基本をおさえた上で自分の体格に合ったフォームを作り上げることは、すべてのビリヤードプレイヤーの永遠のテーマでもあります。ここでは、フォームの基本を中心に正しいフォームを身につけるための知識を紹介しています。

フォームを各要素に分解して考えてみると

  • スタンス
  • グリップアーム
  • ブリッジアーム
  • グリップ
  • ヘッド
  • ブリッジ

に分けられます。それぞれ細かく見ていきましょう。

スタンス

スタンスは肩幅より少し広めくらいが一般的です。必ず、キューラインを軸足(グリップアーム側の足)で踏むようにして立ちます。キューラインに対して大体45°くらいにスタンスを取る人が多いです。重心は結構人それぞれですが、中心付近に置きつつ、ブリッジと軸足で突っ張るようにして固めるのが無難です。プロなどの重心を参考にして、自分の体格やプレースタイルに合った重心を探すといいと思います。

グリップアーム

肘をしっかり固定し、肘から下だけを動かすように意識します。インパクトまではキューを振ったときに肘が全く動かないようにすることが重要です(インパクト後はショットによっては肘が動くこともあります)。前から見たときにキューライン上に、ブリッジ・ヘッド・肩・肘がすべて一直線に並ぶのが理想です。また、横から見たときに、インパクトの瞬間にグリップが肘の真下に来るようにすることが非常に重要です。

グリップ

人差し指と親指の間の水かき部がグリップに接触するように持ちます。あまり握力はこめずにキューをもって、キューの重さを感じながらやさしく握ります。よく、「卵を軽く握るように」などと言われます。手で操作する感じがあまり出ないように気を付けて、肘から下の腕全体の動きだけでキューが振れるような感覚になるのが理想的です。
フィリピンのプレイヤーに時折みられる、グリップはほとんど脱力して手首の振りでキューを素早く振り、手の中をキューが滑るような、スリップグリップと呼ばれるグリップもありますが、最初は採用しないのが無難です。
グリップの位置は、男性はキューのグリップ部の最後端、女性はグリップ部の中央あたりに取るのが一般的です。ただし、手球の位置や、要求されるキュースピード、体格などでかなり柔軟に変えてもいいと思います。

ヘッド

顎の真下にキューラインがくるように構えます。どうしても見にくい場合には効き目の下でもいいですが、顎の真下が個人的にはおすすめです。また、できるだけ目線を落として、顎がキューに近づくようにします。できる人は顎がキューに付くくらい下げるのが理想的です。ショット時に頭が動きやすいので(”ヘッドアップ”といいます)、絶対に頭を動かさないように注意します。

ブリッジアーム

ブリッジ側の腕は伸ばし切ったところから少し緩めたくらいの曲がり具合にします。伸ばし切ると固定はされるのですが、肘に余計な力が入りバランスが崩れやすいです。腕全体に力を入れたり、肩を入れたりして、腕ができるだけ動かないように工夫すると良いと思います。

ブリッジ

ブリッジの位置は手球から15cm~20cmくらいが目安です。ただし、手球の位置やショットの種類によってブリッジの位置は結構変わってくるので、あまり遠くなければ比較的自由です。イメージとしては手球に近いと撞点が正確になる分、キュースピードが出しにくくなります。逆に遠いとキュースピードは出しやすくなりますが、撞点の精度が落ちやすくなります。撞点の精度は絶対なので、あまり手球から離れるのは良くないです。


フォームひとつとってみても結構気を付けることが多いです。これらに更に個人個人の自分ルールが加わってくると思います。
繰り返しになりますが、体格が個人で違う以上、共通の完璧な理想のフォームはありません。基本をおさえつつ、自分に合ったフォームを作り上げることがビリヤードプレイヤーの永遠のテーマのひとつです。
ただ、その中でも共通して言えることがあって、それは

 ショット時に全くぶれず、余計なところが一切動かない

ということです。
あと、ビリヤードのフォームは見様見真似が結構有効です。美しいフォームは強いフォームと思ってもらって良いです。なので、プロや上級者のプレイを見て「このフォームかっこいいな」と思ったら理屈は置いておいて形から入るというのもかなり良い方法だと思っています。